ビリヤードをプレーする際に使用される「ビリヤード台」、「キュー」、「ボール」。
この他にもプレーには欠かせない様々な道具があります。これらを上手に活用することが上達への近道となります。

使用されるさまざまな道具類

トライアングルラック
ゲーム開始前にボールをセットするための道具です。木製やプラスチック製のものが多く、ボールを密着してセットするようにします。

ラックシート
ラックを使わずに「ラックシート」と呼ばれる位置決め用のシートでボールをセットすることもあります。ラックシートはブレイクショット後にボールの動きが止まってから台から撤去してプレーを続けます。

チョーク
タップの先端に塗るチョークは、ボールとの接触面が滑らないようにするためのものです。ビリヤードを始めたばかりの人でもボールを撞くときには一回ごとに必ず塗るクセを身に着けましょう。
チョークを塗るときは片手でキューを持ち、もう一方の手でチョークを塗ります。塗る際のポイントとしては、「チョークの中央のくぼんだ部分で塗るのではなく周辺部分を一方通行で動かして」塗ること。上級者のチョークを見ると中央だけでなく周囲も均等に減るように使用しています。
チョークにも塗りやすい・乗りやすいなどの特徴があるので、プレーに慣れてきたら自分のチョークを用意しましょう。
*ビリヤード台にチョークをおいたままプレーする風景が見られますが、チョークを目印にすることはルール違反です。
*ベルトにチョークを磁石で取り付けられる「チョーククリップ」が便利です。

→ こちらのページでチョークの塗り方を動画でも解説しています。

ベルトに取り付けられるチョーククリップ

メカニカルブリッジ
手玉の位置により通常のショットが行えない場合に手で構えるブリッジの代わりに使用します。
レジャー的なプレーをする人たちの中では「ズルい、かっこわるい」などと言う人もいますが、上級者ほどメカニカルブリッジをうまく使用してゲームを攻略します。
メカニカルブリッジには複数の高さの異なるキューを通す溝がついており、手玉の位置を考えて利用します。

パウダーとグローブ
撞く際にキューの滑りが良くないと感じたときにはパウダーやグローブをブリッジ側の手に使用します。

手でブリッジができないときに使用する
メカニカルブリッジ

道具は試合を有利にするための武器

一流の選手は道具を大切にし、その特性を最大限に活かして自分のプレーをより良いものにしています。
上達するにつれ「使いやすいもの、自分にあった道具」がわかって来るはずです。プレーを楽しくする、またゲームに勝つための道具選びには時間がかかるため、焦らずに研究しましょう。