ショットの安定性を高めるためにはキューの先端(シャフト)を支えるためのブリッジが不可欠です。
指で輪を作りその中にキューを通す方法や、指でガイドを作りそこを滑らせるブリッジなどさまざまな方法があります。

ブリッジに対してキューが滑りにくい場合、グローブやパウダー(ビリヤード場による)を使用することができます。
状況に応じて検討しましょう。

スタンダードブリッジ

人差し指と親指で輪を作り、その中をキューが動くフォームです。輪を作る指以外も台の上でしっかりと固定されていないとキューの動きを妨げてしまうので注意しましょう。
はじめのうちはブリッジは手玉から20センチ程度の位置に構えると良いでしょう。

  1. ブリッジを作る手を前に出します。
  2. 中指と人差し指、人差し指と親指の間にシャフトを通します。
    キューの先から20センチくらいの位置が良いでしょう。
  3. 人差し指と親指でつまむような形にします。
  4. 人差し指と親指で輪を作り、残りの三本の指を広げるようにします。
  5. キューの先が手球に当たらないようにブリッジした手を台に密着させます。
  6. しっかりと安定させて完成です。

ポイントとしては

  1. 親指と人差し指で作る輪をしっかりとした状態にしてキューがふらつかないようにする
  2. 小指、薬指、中指がしっかりと開いて指先が台にピッタリとくっついている

これらに注意してしっかりとしたブリッジを作りましょう。

 

オープンブリッジ

指で輪を作らずに親指と人差指で作られる溝の上にキューを滑らせるブリッジです。
キューの上側に支えるものがないため強く撞く際には不向きですが、力まずに優しいタッチで撞く場合には有効です。
初心者の方にもおすすめのブリッジです。

  1. 手球から約20センチの位置で手のひらを台につけます。
  2. 親指の根本を人差し指にくっつける感じにしながら持ち上げます。
    その他の指は開き気味にして台の上で安定させます。
  3. 親指と人差指の間にできる溝にシャフトを載せます。

レールブリッジ

手玉の位置により台の面ではなくレール上でブリッジを作らなくてはならないことがあります。
状況によりブリッジの作り方もいろいろですが、キューが安定して動くようにすることを心がけます。

  1. キューを手球の狙う方向に向けてレール上に置きます。
  2. 手のひらをレールにのせて、キューに沿わせる感じで親指をキューにあてます。
  3. 人差し指でキューをまたぐようにしてレールに指先をつけます。

親指がキューの動きのガイドになるようにしっかり安定させて置くことがポイントです。
撞くときにキューがレールに接触して構いませんが、レールやキューに傷をつけないように注意しましょう。

スタンディングブリッジ

手玉の手前にじゃまになる的球があるときにそれをかわして手玉を撞くためにブリッジを高くして構える方法です。

  1. 邪魔になる的球の手前に指先をつけます。
  2. オープンブリッジと同じように親指の根元を人差し指につけて立てるようにします。
  3. 親指と人差指の間にできた溝にシャフトをのせて手球を撞きます。

ブリッジを高くすると台から指が離れて不安定になりやすいため、人差し指と中指をくっつけて安定させるのがコツです。

メカニカルブリッジ

手玉の位置により手でブリッジが作れない場合、メカニカルブリッジと呼ばれる補助器具を使用することができます。
長い柄の先端に複数の溝が設けられたメカニカルブリッジの特徴を活かし、難しい場面を切り抜けましょう。

  1. 手球から20センチくらいの位置にメカニカルブリッジを置きます。
  2. メカニカルブリッジの柄を台に押さえつけるようにして動かないようにします。
  3. キューの後端をつまむような形でグリップして撞きます。

メカニカルブリッジの先をたてることにより、スタンディングブリッジのように手球の手前の障害物(的球)を避けて撞くことができます。