ラスト3ボール 攻略の基礎(その1)

ラスト3ボール 攻略の基礎(その1)

基本的な考え方を理解しましょう!

ポケットビリヤードの勝敗を決めると言われるラスト3ボール。残っている的球を1球ずつ確実にポケットしていくことが重要です。

ただやみくもに7番、8番、9番をそれぞれ狙っていく、というのではなく、次に狙う的球を意識して手球を進めるテクニックが必要になります。

まずは手球フリーの状態から的玉をポケットし、思った位置に手球を持ってくるところから始めましょう。

手玉フリーから的玉1つをポケットする

まずは手球フリーの状態から1つの的球を確実にポケットすることから始めましょう。

手球フリーの時の基本的な手玉を置く位置は、図のように考えます。

  1. 的球を一番近いポケットに入れるようにします。
  2. 手球を置く位置は、的球に対して30cmから50cm離した位置に置くようにします。
  3. 手球の撞き点は、手球の中心~中心より少し下にします。

9番の的球を台のいろいろな位置においてみて、一番近いポケットに確実に入れる練習をしましょう。

的球がクッションに接触しているとき

的球がクッションに接触している状態から手球フリーで狙う場合は難易度が上がります。

的球がクッションに接触しているからと言って、手球もクッションに接触した状態でセットしてはいけません。
手球もクッションに接触した状態からでは、的球をポケットした際に的球と同じポケット、または自分の立つ方向のポケットにスクラッチしてしまう危険性が高くなります。
また、8番がクッションタッチしている場合、次の9番を狙うことを考えると、手球がクッションタッチの状態では9番が狙いやすい位置に手球を運べません。

的球がクッションタッチしている場合は、クッションから1~2cm離した位置に手球を置くようにしてください。

手球を目標地点に出す方法

8番、9番が残っている状態では「8番をポケットする際に手球を9番が狙いやすい位置に出すこと」が大原則です。

的球に対して真正面から手球が当たる場合(厚い状態)、手球は前か後ろにしか動きません。
的球に当たった後、的球に対して右方向(プレーヤーから見て)に手球を動かしたいときは手球を的球より左にセットして的球の右半分を狙います。左方向に動かしたいときは手球を的球よりも右にセットして的球の左半分を狙います。

的球の中心と手球との接触点を結んだ直線上に的球は進みます(ビリヤードの基礎知識・10.ボールはどっちに動くの?もチェックしましょう)。
この際、的球の中心と手球との接触点を結んだ直線に対して90度の方向に手球は動きます(手球の中心を撞いた場合)。

このことを考慮して、8番をポケットする際に手球を9番が狙いやすい位置に出せるようにする練習をしましょう。

手球の位置をコントロール

的球をポケットしたあと、次の的球を狙いやすい位置に手球を動かすことが重要です。

次章では「ラスト2ボール 取り方の基本」として、8番・9番が残っている状態での取り方と手球の動かし方を解説します。