ラスト3ボール 攻略の基礎(その2)

ラスト3ボール 攻略の基礎(その2)

ポケットしたら次の的球へ

ラスト3ボール、の前にラスト2ボールを確実にとるための考え方を理解しておきましょう。

8番、9番が残っている状態で手球フリーからの場面で考えてみます。攻略の基本的な考え方としては、

  1. 8番をポケット、この際に9番が狙いやすくなる位置に手球を送る
  2. 確実に9番をポケットする

これだけ、といえばそうなのですが、実際にやるととても難しく感じます。

本章では基本的なラスト2ボール攻略の考え方を解説していきます。

手球、どこに置く?

図のような8番、9番の2ボールが残っている状態(手球フリー)を考えてみます。
8番がセンターポケット付近、9番がプレーヤーからみて右方向に残っている場面です。

8番を狙う際に、9番が(プレーヤーから見て)右方向にある場合は、8番に対して手球を左方向にセットするようにします。この位置から8番をポケットすると手球は8番のあった位置の右方向に進むはずです。

8番をポケットした後の手球が図中の「目標地点(赤色)」で止まると9番が狙いやすくなります。

8番、9番が離れている状況(その1)

図のように8番と9番が離れている状況を考えます。

8番をポケットした後、手球を9番が狙いやすい位置に近づけるにはクッションを使わないといけません。

8番をポケットして図中の目標地点(赤色のゾーン)に手球を運ぶには2つのパターンがあります。

  • 8番にヒット → 1クッションで目標地点へ(手球の下側を撞いた場合)
  • 8番にヒット → 2クッションで目標地点へ(手球の上側を撞いた場合)

クッションを使う状況ではスクラッチの危険性が上がるため、8番にヒットしたあと手球がクッションに対してどれくらいの角度で入り動くのかを見極める必要があります。
慣れないうちは1クッションで目標地点に手球を運ぶ方が狙いやすいかと思います。

8番、9番が離れている状況(その2)

先ほどの8番、9番が離れている状況(その1)と似ていますが、8番が短クッションに近い状況です。

ポケットと8番の直線上に手球を置いてしまうと、8番を取った後に手球を9番に近づけることが出来ません。
そこで、角度をつけた状態で8番をポケットし、手球はクッションを利用して9番の狙える目標地点まで動かす必要があります。

角度が付いた状態で8番を狙うため、「8番がポケット出来ないミス」も起きやすい状況です。日ごろから角度のある状態でもとれるように練習しておきましょう。

走らせすぎに注意

クッションを利用して手球を離れた位置に運ぶ場合につきものなのが「走らせすぎてスクラッチ」。
8番をポケットした際にスクラッチすると、ほぼ100%の確率で負けてしまいます。

撞く力は人それぞれなので難しいのですが、日ごろから撞く強さとクッションボールの進む距離を考えながらプレーするように心がけましょう。

前述「その1」でのスクラッチは下図のように起こります。

また、「その2」のような的球が短クッションに近い状況では、下図のようなパターンでスクラッチしやすいので要注意です。